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『谷は眠っていた』 [公演]

昨日(3/11)、倉本聰氏が開設した富良野塾(26年間続いたが、この春閉塾する)の記録とも言える「谷は眠っていた」を観劇して来ました。
観劇し終わって、言葉に詰まったのは、、、、長い間忘れていた感覚でした。

20代の頃、舞台役者を目指して、演劇研究所で同期生達と凌ぎ合っていた頃を思い出しました。苦い痛みと共に、懐かしい幾つもの顔が、舞台の上の富良野塾生と重なりました。

1時間50分、休憩無しの舞台は、照明と音楽とが実に効果的!!
登場人物達も、夏場の作業で鍛えた身体を、これでもか、これでもかと見せつけてくる、、、。
これこそ、アンサンブル!!一人では到底創り出せない、重みのある舞台でした。

26年という、富良野塾という実像があり、より訴えてくるものがあったのでしょう。
客席には涙するひとびと、、。惜しみない拍手を、立ち上がって送るひとびと、、。
舞台と観客が一体となって創り上げたこの演劇は成功していました!!

75歳の倉本聰氏(1935年生まれ)が、どうしても次世代に伝えたい「歸國」という公演が、8/12〜8/15まで上演される事を知りました。第二次世界大戦を子供の頃体験した世代の義務としてのメッセージ、、、、!!
戦後生まれの団塊の世代は、「ゆらぎ」が民主主義の根本にあるという首相に代表されるのか、、、、?いろんな意見を聞いて、その中から判断して行きますとおっしゃいます、、、、。

観劇後は、訳もなく、、、自己嫌悪と、、、空しさと、、、だから、自分に出来る事に集中して頑張るという〜自己に対する叱咤激励とが入り交じって、、、心が乱れていました。
10/31の20年目のみすゞの詩心の公演は、自分なりの軌跡ではあるが、何を伝えられるのだろうか、、、、!!!

optimism as an act of will 「楽観主義を持つ意志の行為」

この言葉を思わずメモしたのは、心乱れていたそんな夜、
NHKBSハイビジョン・100年インタビュー『作家・大江健三郎』を見ていた時でした。
新しい文体に挑戦し続ける作家の姿、、、、。
新しいことは、走り続けるしかないのでしょう、、、。
自分に出来る居場所で、針の穴から見える世界を届け続けるしかないのでしょう、、、!!!
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