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トゥールーズ=ロートレック展 [鑑賞]

昨日、天皇誕生日という祝日に東京駅で下車。丸の内にある三菱一号館美術館に足を運んだ。年末を迎える気忙しさも、クリスマスイヴイヴを盛り上げようとするデパート商戦からも離れて、落ち着いた雰囲気の中、30分待ちの列に並んだ。

2年前に石彫家の義兄が亡くなってから、美術館や画廊に出かけなくなっていた。
久し振りに視覚から飛び込んで来た作品群に、怠けていた脳の回路が動き出した。

36才という若さで夭折した芸術家・ロートレック。
全人生を 絵を描く事に捧げたロートレック。
母の愛、友人、親族に見守られ続けたから達成できた。
初期のトルソのデッサン見事さに、目を奪われた。
身近なものを、実に克明にデッサンしている。
その積み重ねで、当然のことながら、大胆に繊細に自由に、心に思うままに描けたのではないか。
痛みの解る優しさで、人々の心の襞まで描き映し出せた・ロートレック。
日本の浮世絵に魅せられた様子も、作品に現れている。
扇形の額に入った、俳画のような、墨絵のような作品に、より親近感が湧く。

デザインの斬新さは、没後110年を経ても生きている。
会場では、ロートレックが活き活き制作していた年齢と同世代のカップルが熱心に、楽しそうに鑑賞
していた。

ウィーン・フィルハーモニーウィーク イン ジャパン2011 [鑑賞]

10/17、クリストフ・エッシェンバッハ指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会に出かけました。管弦楽団長のクレメンス・ヘルスベルク氏が、プログラムノートに「全ての楽団員が、東日本における自然の猛威、環境に与えた大きな被害に強い衝撃を受けました。災害の犠牲者、そのご家族、そして日本国民の皆様に対して、深いお見舞いの気持ちを捧げたいと存じます。(抜粋)」と、今回のサントリーホール25周年記念来日公演に寄せる思いが記載されていました。

モーツアルトとブルックナーの交響曲を、2階席2列目中央で贅沢に、管弦楽団の音をシャワーのように浴びて、至福の時間は過ぎました。公演後は、楽屋にクリストフ氏を訪ねご一緒に写真を撮らせて頂きました。2年振りの再会でした。
  Thank you so much. Tonight concert moved me deeply!!
心を揺さぶられた想いは、拙い表現でしかお伝えできなくて、、、。


10/18は、「東日本大震災復興支援チャリティコンサートー私たちの思いは日本と共に〜WPH FOR JAPAN」でした。

クリフトフ氏のピアノと指揮で、モーツアルトのピアノ協奏曲と、マーラー「少年の魔法の角笛」から(バリトン、マティス・ゲルネ)、シューベルト「未完成」

出演者の希望で、最初の演目後に拍手無しで、一分間の黙祷!!
演奏を聴きながら、すすり泣く人々の気配を感じました。
私もこみ上げてくる涙を漸くこらえていました。

公演後、楽屋にご挨拶に伺いました。言葉が出てきませんでした。
10/12から連日の公演で疲れていらっしゃる中で、10/18のプログラムは9月になって組まれた(?)
休憩なしの1時間プログラム(12:00〜13:00)です。

 I watched and listened your birthday concert in Paris on NHK TV.
Today's concert gave me are most precious things .

心から感謝申し上げます!!

なでしこ優勝カップ(8/3・写真追加) [鑑賞]

日本サッカーミュージアムに行ってきました!なでしこジャパンの、優勝カップを見る為に、並んできました。こんなに並んだのは阿修羅展以来です。約一時間待ちでした。
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ザッケローニ監督のサイン入りユニフォームもありました!
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夜桜能 [鑑賞]

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20周年記念の『夜桜能』・・奉納靖国神社が、中止になった。
友人からチケットをプレゼントされて、とても楽しみにしていたので、残念、、、、!!
4月になり、桜の花の開花とともに気持ちを明るく、、、と、切り替えていた。
近くの団地内にあった桜の大木が、伐採された。
古い団地の建替えの為、工事用の塀で囲われた中に、無惨な姿で横積みされている。
毎年、楽しみにしていた、桜の変容を眺める事ができなくなった。
大きな団地なので、桜のトンネルもあったのに、、、、。
新しい団地に生まれ変わる必要はあるのだろうが、、、囲われた塀の側で見上げた空には、、、何もない!!

今朝も夢で目が覚めた。
『いきいき』という文字が、『人』という形になっている夢を見た。
庭の片隅で、力強く咲いてくれた黄色い水仙が、とても愛おしい!!

マンマ・ミーア [鑑賞]

昨日、電通四季劇場『海』で、『MAMMA MIA!』を観劇して来ました。
いやー。元気を沢山もらいました!!
出演者の見事な呼吸の合い方、、、、。公演延長決定のチラシに納得!!

主演のドナ・シャリダン役,,,,樋口麻美さんの(宝塚トップスターをダブらせる)歌唱力、演技力は圧巻でした。満席(1200席)の観客を惹き付けてのソロは、見事です。

アンコールになると、ペンライト持った観客が次々とスタンディング、、、。拍手が鳴り止みません。

今回の観劇は、いつも応援して下さっている築地のN氏からのお誘いでした。
思いがけないお年玉を頂きました!!

日韓交流エコアート特別シンポジウム [鑑賞]

2/27(土)、山梨県立美術館で行われたシンポジウムにでかけました。
「浅川巧の眼と心」と題して、イ・サンジンさん(韓国ソウル生まれ。山梨英和大学人間文化学部人間学科・助教)の40分間の講演は、知らない事がこんなにあるのだと、強いカルチュアショックでした。

浅川巧(1891〜1931)には、7つ違いの兄・伯教(1884〜1964)がいます。
浅川兄弟は、山梨県北杜市高根町で生まれ、俳句・茶道・陶芸などに造詣の深かった祖父の慈愛を受けて育ったそうです。
兄・伯教が、朝鮮の美術工芸に魅了され家族ぐるみで朝鮮に渡ったので、弟・巧も後を慕って渡ります。兄は、小学校の教員に、弟は、朝鮮総督府山林課に勤務しました。
日本の植民地統治下にありながら、朝鮮の人々を愛し、愛された兄弟の人柄が伝わってきました。

40歳で韓国の土となった、弟・巧の墓碑には、『韓国の山と民芸を愛し、韓国人の心のなかに生きた日本人、ここ韓国の土となる』と、韓国語で刻まれているそうです。

国境を超えた文化交流の意義を、あらためて痛感させられた一日でした。
帰宅してから、インターネットで検索してみると、1994年に本が出版されていて、現在は、北杜市で映画化が進められている事を知りました。

多くの皆様に知って頂きたいとおもいます。
北杜市のホームページを開いてみて下さい.
又、浅川伯教・巧兄弟資料館(http://www.city.hokuto.yamanashi.jp/hokuto_wdm/html/asakawa_br/)にも、足を運んでみて下さい。

箱根駅伝 [鑑賞]

あけましておめでとうございます
皆様、穏やかなお正月をお過ごしのことと存じます。

例年はTV観戦で盛り上がる箱根駅伝を肌で感じたく、今日はお昼前に沿道からの応援観戦に出かけて来ました。日比谷丸の内警察署の向かい側歩道に、予想到着時刻(13時30分)の1時間前に並びました。

常連らしいおじさまが、ラジオで箱根駅伝の実況を聴きながら、片手に『箱根駅伝』特集号の雑誌を開き、「駒沢が勝たないと、世田谷は盛り上がらないんだよね〜」と、周りの人たちを笑わせていました。
私と同じように、初めて観戦に来た御婦人2人は、「やっぱり、TVと生で見るのとは違うわね〜」と、感激しきり、、、、。
ご夫妻らしい観戦カップルの男性は、「母校が出ているからここまで来て、応援するんだ。」と、、、。

東京農業大学の応援団は、大根を並べて、チアガールと共に、選手がやってくる1時間前から全身全霊を傾けて応援を続けていたのに、、、、、。肝心の母校の選手が目の前を走り抜ける時、大型バス群に遮断されてしまった。

必死に走り抜ける選手達を、精一杯の拍手で応援しながら、ふっと、中学生のマラソン大会を思い出していたのです。体育苦手の私が、唯一、快感を味わった校内マラソンで2位になった時のことです。

ただひたすら、己と戦い、前を向いて走る姿にエールを送り、新春の日射しとエネルギーを沢山頂いて、又、地下鉄で帰宅しました。

  沿道も
    タスキと共に
        走り抜け

THIS IS IT [鑑賞]

マイケル・ジャクソンの『THIS IS IT』を、本日(最終日)のレイトショーで観に行く事ができた!!
181席は満席で、小学生の姿もあった。急きょ、レイトショーの後、追加上映が決まった。

上映が始まって、ジワジワと熱いものが込み上げて来た。ラジオのキャスターが、「世界はおおきな財産を失った!!」と感慨深げにコメントしていた気持ちが、痛いように解った。

全身全霊で自分に繋がる人々を、子供達を、音楽を通して愛で包み込んだマイケル!!
人種を、宗教を超えて地球上の人々の心をひとつにしたかったのね!!
胸がとても痛い!!

上映後、見終わった観客からは一斉に拍手がわき起こった。
素晴らしい映画をありがとう!!

第73回 自由美術 [鑑賞]

10/7の出来事です。

先月の9/2に旅立った,義兄(石・彫刻家)の所属する「第73回 自由美術」を観に行きました。
義兄の周りの多くの彫刻家、画家、ギャラリー、の人々が目に浮かんできました。
みすゞの朗読パフォーマンスを、いち早く応援してくれていた心強い一人でした。
画廊、彫刻の森美術館でのパフォーマンスへと導いてくれました。
心より冥福を祈りたいと思います。

紗亜のブログにも様子(写真)が載っていますので、ご覧下さいませ。
http://sah.blog.so-net.ne.jp/2009-10-10



阿修羅展 [鑑賞]

 興福寺創建1300年記念「国宝阿修羅展」が昨日閉幕した。61日間の入場者数は94万6172人だったと報じられた。
 私も何故か、阿修羅に呼ばれるように、閉幕間際の6/5(金)に出かけた。
 午前10時20分に到着。「只今80分待ちです。4列に並んでお待ち下さい。」少し雨が落ち始める中、頭上には取材ヘリコプターが旋回している。(その日の夕刊紙に掲載されていた。)

 大勢の人が集まる所は苦手なのだが、二人連れだったのでどうにか持ちこたえた。どんな老若男女が惹き付けられて来ているのかなと、観察してしまった。私達の後ろに、小学生低学年の男の子と若い母親が、袖振り合った老婦人と楽しそうに話しながら、歩を進めている。「小さい子がこういう場所に来るのは珍しいわねー。」絵が大好きらしい男の子は、小さなスケッチブックに描き溜めてある
、歴史上の人物画を見せながら、待ち時間を楽しそうに過ごしている。
 中高生のグループ、大学生の4、5人連れ、文庫本を読んでいる男性、、、、。

 阿修羅像の会場は、阿修羅の『気』に人々が吸い寄せられて、時空を超えた空気感が漂っている。
 阿修羅像を360度拝顔出来るのは、100年後かもしれない。
 有難いご利益にありつこうと、人々が貪る。

 


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